9月30日 シャングリホテル 成都

この日は、各支部の発表が続きます。
スローフード世界大会は、今後4年間の活動をどうしていくか、どう動いていくかがテーマ。
IMG_0125
日本支部の場合は、年間1万円の会費。内訳は七千円が国際団体への活動費に三千円が各地域の活動費として納められます。
僕自身、スローフード九十九里支部を立ち上げるにあたって、ポンと年会費1万円出すのはハードルが高いなあというのが率直な感想です。
でも、こうしたカレンダーなどの購入で会員にはならずしてスローフードの理念に共感しサポートする仕組みは本当に良いなと思いました。会費制だけでなく、運動に参加する方法は、買うサポート、動くサポート、見せるサポートなどなど、各メンバーが得意なところで参加できるようにしたい!!!

フードシステムが生産性を高めていくと、スーパーに並ぶ野菜は1年中同じような野菜類が並んでいる気がします。こうしてカレンダーを追って地域地域の旬を知れるのは、とてもユニークに思いました。
農家仲間やシェフや家庭のお客様と話していてる事にも当てはまります。
旬の野菜を届けても、どう料理していいかがわからない。このあたりも生産者ネットワークで共有して、アプリやウェブで見れるようになると面白いなとアイディアも浮かびました。
農業は生産体制バリバリで食の配給を担う企業系農家と、こだわりを持って生産から直売で個々奮闘する農家に大きく分かれるような気がします。
後者の農家がチーム(シェフの協力あるとなおいい!)になって、美味しい、旬、オススメレシピ、体験情報などを共有出来るプラットフォーム作れたら面白そうと感じました。

もし、このブログをご覧になってくださっている千葉県北東部海側の方いましたら、
スローフードのネットワークを活かした活動を共にしませんか?
スローフードは、まずは集まってたくさん話すことが始まりです。栽培方法、販売方法、地域支援、子供食堂、どんなテーマでも自由です!ぼちぼち九十九里支部として動いていきたいところ、ご興味ある方、「みやもと山」までお問い合わせください。

 午後からはグループに分かれてのディスカッションでした。英語を駆使し国を超えたディスカッションをしこたまとしました。頭パンクしそうでしたが、母国語でない言葉に誰もイライラすることなく、優しくゆっくりと話を聞きアイディアを振り絞ります。
  22090060_1601958929860909_608135448352225684_n

22141320_1601956239861178_6358505592223801142_n

Apres ma presentation
※13番チーム フランス、アメリカ、ドイツ、台湾、ルワンダ、イタリア、日本の各メンバーでのグループディスカッションでした。ジェントルないいチームだったと思います。

ディスカッションは昼から夕刻まで、今後のスローフードの在り方、国際、や各地域リーダーの育成、スケールアップなどを深く話し合っていきました。

農業者としての参加でしっかり伝えられたのは。
スローフードについてどう思う?という問いに
スローフード運動は街から発進する運動が多いように感じているので、もっと地方との交流をして欲しい事。
スローフードに何ができる?という問いに
ネットワークを有効利用してもらって若者メンバーや学生たちに生産現場への体験受け入れに協力したい旨を伝えました。
WooFooという制度もあるのですが、スローフード運動への参加者への信頼は相当高いので受け入れ側としても安心です。


発表でなく直接各支部の参加者と話せ、とても良い機会になりました。
集合時間よりも早く着いた私は、同じように早めにテーブルに来ていたドイツのボロさんから色々取り組みやドイツの農についてお話ししてもらえました。
移動型料理教室カーで学生向けに郷土食材を使った料理教室の運営。
ドイツでは、法人農家は定年があるけど、家族農は日本と同じようにリタイアすることなく続けている事、農家自体は減ってはいるが、近年は週末に農業を楽しむ人が増えている事など。そういえばクラインガルデンはドイツの文化ですものね。
さらにボロさんすごいのは、月に2回、ラジオ番組でパーソナリティとして食の活動を発表されているとの事です。さすが活動家年を取ってもパワフルです。

ディスカッション後、フランスからの参加者さんと話していたのですが、
農業大国フランス、なんと農家に休日を与えるために代わりに働き手が農場を管理する制度があるそうです。これは素直に国家の考えの違いに落胆でした。日本にも、そんな制度があったら農業明るいなあ。

これを書いている週末は10月22日衆議院議員の選挙。自民党の農業担当小泉ジュニアは農業をもっと儲かる競争力ある仕事にと声高ですが、案外農家が求めているのは、さらなる収入よりもホワイトに近い休日制度じゃやないかと私は思います。

ブログ書くにあたり当日のメモを見ると箇条書きが色々、今度ゆっくりチェックしたいので
ここにも置いておきます。
・アナログフォレストシステム
・south pole 国際の日に木を植える活動
・ジムヤム ティーカンパニー

今回の参加で一番の大きな繋がりは アフリカ です。

休日制度を教えてくれた女性は、アフリカでの活動もされていて
学校に菜園と給食の仕組みを置いたことにより、それまで働くために年の3ヶ月しか地元にいられなかった女性たちの定職になったとのことです。家族とともに暮らせるこれが一番ですよね。 

さらにソーラーシェアリングの写真をディスカッション中に見せたのですが
ルワンダとトーゴのメンバーが大変興味を持ってくれました。

電気のインフラがない地域には、とても良いと目を輝かし話をしてくれました。
水も片道2時間近くかけ取りに行っているそうですが、独立した発電・蓄電が賄えれば
井戸の給水や夜間の灯を地域における。
意味合いは違うが、地域のためい協力し始めたばかりのソーラーシェアリング、
いつの日かアフリカの暮らしを変えるプロジェクトになったらすごいなあ。
(帰国後、ソーラーシェアリング発電チームに相談、JICAなどで補助引っ張ればすぐにでもできるんではないかとのこと、アフリカのメンバーとやり取り次第だが、このプロジェクト始められそうです。)
 
トーゴのリーダーは、昼ごはんのため片道1時間近くかけ家に帰っている学生のために学校菜園と給食の仕組みづくりをし、もっと多くの子供たちが勉強に励むことできるようにしたいと夢を語ってくれました。

物があふれ、情報があふれた時代に生まれた自分ですが、途上国支援とても興味が湧いています、

  IMG_2076
一つの畑で、作物と電気を栽培するプロジェクト ソーラーシェアリング。
日本でも農地や地方の活性化になるのではと期待されています。